この記事のまとめ
- AIは、世の中を大きく変える技術です。マーケティングも変わっていきます。
- ただ、集客への影響は、まだ「追いかける段階」です。とくにBtoBは、これからです。
- AIに置き換わるのは「作業」です。お客さんを理解し、売上につなげる「橋渡し」は残ります。
- 画面の向こうにいるのは、いつも人です。だから、焦らなくていいと思っています。
AIのニュースに、振り回されていませんか?
ニュースの多くは、まだ仕事の利益に直結していない。僕は、そう感じています。
SNSを開けば、「新しいバージョンが出た」「ここが変わった」という話が、毎日のように流れてきます。少しでも変化があれば、すぐニュースになって、みんなが騒ぎ出す。今は、そんな時代です。
でも、その変化は、自分の仕事の利益につながっているのでしょうか。正直、すごく疑問です。
僕も、変化は少しでも追うようにしています。ただ、ニュースの数ほど、仕事の中身が毎日変わっているわけではありません。
AIは、本当に世の中を変える技術なのか?
変える、と思います。それも、紛れもなく大きく。
いちばんの理由は、僕自身が、AIでいろいろなことを効率よくできるようになったからです。これは、事実として言えます。
世の中では「AIに全力で投資する」といった話も聞きます。ただ、それは大手の目線です。個人事業主、中小企業、大手。従業員がいるかいないか。どんなビジネスをしているか。立場によって、AIとの向き合い方は変わります。
個人事業主の僕から見ても、仕事はかなり大きく変わると思っています。「AIに仕事を奪われる」という声も、たまに聞きます。でも、市場の反応はどちらかというと、「できないと思っていたことが、できるようになる」に近いと感じます。
それでも、AIには「責任」が取れない
とはいえ、何でもできるようになるわけではありません。
たとえば、医者の知識をAIから得たとして、手術ができるでしょうか。できませんよね。資格が必要ですし、そこには責任が生まれます。
僕は、AIのいちばんの弱点は「責任の所在」だと思っています。誰が責任を持つのか。そこを考えないかぎり、会社の中でAIを活かすのは、長いあいだ難しいはずです。結局のところ、誰も直接の責任は持ちたくないものですから。
AIで、僕の仕事はどう変わったか?
ひと言でいうと、時間の使い方が「作業」から「思考」へ変わりました。
AIを使う場面は、少しずつ増えています。一方で、AIへの指示の数は、だんだん減ってきました。少ない指示で、思った結果が出るようになってきたからです。
いちばん変わったのは、資料づくりです。自分用のパワーポイントのテンプレートを一度作っておきます。そこに、壁打ちした内容を入れると、そのまま資料になります。かかる時間は、体感で以前の4分の1から5分の1になりました。
僕の主なAIの使い方は、この2つです。
- 資料をつくるための、壁打ちの相手
- つくった資料を、いろいろな立場から指摘してもらう(その指摘への対策を考えるところまで)
浮いた時間は、考えることに使っています。アンケートを取る。AIの変化に追いつく。お客さんや知り合いと、壁打ちをする。そんな時間が増えました。
ただし、AIに考えてもらうだけでは差がつかない
注意したいこともあります。AIに考えてもらうことは、これから誰もが当たり前にやるようになります。
AIから出てくるアイデアは、だいたい80点です。それでも十分に価値を感じてもらえる場面はあります。ただ、みんなが同じことをすれば、差はつきません。それに、AIに考えてもらうことばかりしていると、時間はどんどん奪われていきます。それだけをやっていても、意味はないと思っています。
AIで、集客は変わったのか?
まだ、目に見えるほどの大きな数字は出ていない。これが、僕の正直な感覚です。
AIは、調べものや考えごとには、すでに使われています。ただ、「AIで調べて、そのまま買う」という行動の変化は、BtoCから先に起こると思っています。とくに、Amazonで気軽に買うような、深く悩まずに決められる商品です。そういった買い物では、変化が早く見えてくるかもしれません。
一方、BtoBはまだ先だと思います。決める立場の人がAIで会社を探して、そのまま契約する。そんな流れは、まだ見えていません。判断の材料集めにAIを使うことは、十分ありえます。ただ、取引先を探したり、問い合わせを集めたりする部分は、まだ変化を追いかける段階です。
AIでも、変わらないことは?
画面の向こうにいるのは、人です。これは、AIの時代になっても変わりません。
変わるのは、情報の集め方や、決め方の手段です。AIを使って調べるか、使わずに調べるか。そういう次元の話です。画面の向こうにいるのがAIになる、ということは、あまり考えられません。
もちろん、AIが好みを覚えて、「これはどうですか」と勝手に提案してくる未来はあるかもしれません。それは、そのときに考えればいいと思っています。
AIに任せられないこと
自分の意思や、自分の考えは、AIには任せられません。幸せかどうかは、自分で感じるものです。
人を動かすのも、最後は人です。文章で人が動くこともあります。それでも、表情や話し方、その場の雰囲気が、人を動かすのだと思います。結局、人は人なんだな。そう思います。
5年後の集客はどうなっているか
正直、わかりません。
ただ、日々の変化を追いかけながら動いていれば、自然とそこにたどり着くと思っています。お客さんの悩みは、次々に出てきます。そこから、ユーザーの動きが変わっていきます。その動きが、なぜ変わったのか。それを追い続けていれば、5年後のマーケティングの場所に、自然と立っているはずです。
なぜ、AI時代に焦らなくていいのか?
焦るべきなのは、仕事が「作業」だけになっている場合です。作業は、これからどんどんAIに置き換わっていきます。
でも、集客の仕事は、作業だけではありません。お客さんを理解する。お客さんの商品を理解する。そのうえで、データを見て判断する。
データの分析だけなら、AIの方が得意かもしれません。でも、そもそもデータを集めること自体が、多くの会社にとって難しいのです。集めたデータをどう加工するか。それを、どうやって問い合わせや売上につなげるか。僕がやっているのは、この「橋渡し」です。ここが、AIが来たからなくなるとは考えられません。
むしろ、AIによって集客はどんどん複雑になっています。だから、橋渡しの役割は、これからもっと必要になると思います。
ホームページは、長いあいだ「お飾り」のように思われてきました。でも本来は、売上や認知につながるものです。そう考えると、やることはむしろ増えていきます。
焦っている人に、伝えたいこと
お店をやっている方へ:写真は、AIで作らないでほしい
個人の飲食店などのお店の方には、写真だけはAIで作らず、実際に撮ってほしいと思っています。
AIで作った画像は、世の中に「なんとなくわかる」ものになってきました。本物と並べたら、見分けがつかないかもしれません。それでも、受け取る側の感じ方は変わると思います。
それに、何でもきれいなのがいちばん、というわけではありません。「昭和レトロ」という言葉があるくらいです。古さの良さもありますし、何十年も続くお店にしかない雰囲気もあります。世の中がきれいになりすぎて、少し古いものが恋しくなる。そんな場面は、たしかにあります。それをAIで消してしまうのは、とてももったいないです。
デザイナー・ライターの方へ:作業から、経営へのインパクトへ
困りやすいのは、仕事が「作業」になっている人です。
「これ、AIでできそうじゃない?」。社内でそう思われた時点で、その仕事は置き換わりやすくなります。この流れは止められません。
だからこそ、経営にインパクトを出せるところに、重きを置いてほしいと思います。デザインの雰囲気と、経営の数字は、真逆の位置にあります。その間を言葉にして伝えるのは、簡単ではありません。
でも、それが伝わると、経営者にとっては判断しやすい材料になります。AIでコストを削れる場面が来ても、「ここは投資しよう」と思ってもらえます。逆に、ここを言葉にしてこなかった仕事ほど、コストカットの対象になってしまいます。
COCOROは、AIとどう付き合っていくか
僕にとってAIは、理解しなければならない相手です。そして、自分のビジネスを加速させてくれるものでもあります。
AIは、一人ができる作業の量とスキルを、さらに広げてくれる道具です。その恩恵を、僕自身がいちばん受けていると、いつも感じています。
作業に時間を使わない分、自分で考えて動けるようになりました。だから、どんな時代になっても対応していけると思っています。
それでも、僕がやり続けたいのは、人と話すことです。画面の向こうには人がいる。ここだけは、絶対に外せません。
インターネットが広がって、遠くの人ともつながれるようになりました。そのぶん、実際に会うことの価値は、むしろ高まったと思います。これからも、いろいろな人に会って、話をしていきたいです。
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よくある質問
小さな会社も、AIを使ったほうがいいですか?
使っていいと思います。ただし、「AIに入れていい情報」と「入れてはいけない情報」の区別だけは、必ずしてください。
おすすめは、壁打ちの相手として使うことです。悩んでいることを相談してみる。自分に抜けている視点を補ってもらう。今は、そんな使い方がいちばんだと思います。
ただ、返ってくるのは、どこか機械的な答えです。鵜呑みにはせず、「そうなんだ」くらいに受け取るのがちょうどいいと思います。
AIがあれば、ホームページ制作会社はいらなくなりますか?
なくならないと思います。ただ、「ホームページを作るだけ」で食べていく会社は、減っていくはずです。自分の会社で作る流れは、AIが来る前からずっとありました。
それでも、ホームページは必須だと思っています。テレビCMを打っても、Instagramで集客していても、最後に安心できるかどうかは、「実際にある会社かどうか」で決まります。事務所まで確かめに行くことはできません。だから、まずホームページを見るわけです。
BtoBで、ホームページなしで取引している会社もあります。ただ、それは直接会っているなど、別の信用があるからだと思います。銀行で口座を開くときにも、ホームページがあるかを確認されます。
信用は、目に見えません。その信用をゼロから積み上げるための道具が、ホームページです。自分たちで作る会社もあれば、そうでない会社もあります。ですから、制作会社がなくなることはないと思います。
おわりに
AIのニュースは、これからも毎日流れてきます。焦りそうになったら、画面の向こうにいる「人」を思い出してください。
自分の会社では、AIとどう付き合えばいいのか。それを一緒に考えたい方は、60分の無料相談から、気軽にお話ししましょう。
